この春で美容業界に入り13年
スタイリストになって9年という歳月が経った
手前味噌な話になってしまいますが
20年あるサロンの歴史の中で
一応最速でスタイリストとしてデビューを果たし
今思えばまあ、それはギラギラしてて生意気で
ガンガン売り上げあげて有名になってやるなんて鼻息荒く
井の中の蛙もいいとこなのに若いって素晴らしきかな
僕は僕なりにガムシャラだった訳です
10年も前の話ですからその頃と比べれば
街も業界も今とはだいぶ違い、良くも悪くも変わってしまい
日々自己変革を強いられる何とも忙しい現代になったもんです
10年前メディアと言ってもまだまだ紙媒体の威力は大きく
結構なお金をかけてシーズン毎 広告を打ち
時間があればフライヤーを配りに行き よくサボってました 笑
新潟という土地において言えばサロン内でカメラが撮れる
オーナーやスタッフさんがいるサロンさんは
スタイルフォトってアプローチされてるところもありましたが
まだまだ局地的なものでして
身近なモノではなかったし だからこそそれだけでも
差別化になって ヘアスタイル自体の魅力って
キラキラはしてたのは本当につい昨日の話のよう
ウチはカメラマンさんはオーナーの友達に
無理言ってお願いしたりして
無理言ってお願いしたりして
お金も当然かかるからそんなに手軽なものでもなく
一つ撮るのにそれはそれは大変なエネルギーが必要だったんです
そんな経験からか これだけSNSに始まり様々なメディアツールを
個人でいくらでもコントロールできクリックひとつで
世界中に発信できるバックトゥザフィーチャーでさえも
予想できず描かれる事のなかった情報社会において
やはり大切にしなくてはいけないのは
自分が発信するモノには手間暇かけプライドを持ち
どれだけ生み出したモノに愛情持てるか
しかし
そういった昔と変わらないモチベーションで向き合ったとしても
そういった昔と変わらないモチベーションで向き合ったとしても
世の中がそうじゃない
こちらの愛情がどれだけあったって スルーされる現代
本来僕らが一番エネルギーと愛情を持って
向き合わなくてはいけないデザイン
とは別に違うところでの労力のかかり方も様々で
ビジネスとクリエーションのバランスも難しいのが正直なとこです
誰でも発信できる事はもちろん
誰でも批判もできる時代
みんなが顔も名前も隠して言いたい事も言えちゃう時代
僕が美しいって思う花があったとしても
それを美しい！！って言う事すら何だか躊躇してしまうような
それだけ価値観も多様化していて ニーズも広がり
差別化なんて言葉だけでは生き抜いていけない
何が真で嘘かなんかもわからない
そんな時代だからこそ自分なりではありますが
みんなの目に触れると言う部分でここ５年くらいは
かなり慎重にコントロールしながら
業界誌やGATAFORNIAなど目に触れる方がかなり限定されるモノ以外
露出する事は控えてきました
ってなんかかっこいい事言ってますが。。。
ま、でも本当に自分が出る出ないはまた別としても
SNSはもちろんこのブログもそうですし
発信する という事に関して
慎重にアプローチしている事は確かでして
もちろんそこには理由が当然あるわけでして
もちろんそこには理由が当然あるわけでして
今月発売のPasマガジンにて
今髪を切ってもらいたいスタイリストファイル
なんて素晴らしい企画にお声がけ頂き掲載して頂きました
見てくださいこのぶきっちょ面を。。。
他スタイリストの方々は皆様にこやかな表情だというのに！！
編集の方はどうせ声かけてもまた出ないって言うんだろうな
そんなムードをビシビシ感じながら 笑 そして
逆に僕だけかなり場違いな感じになって企画的に大丈夫ですか？？
といった心配をしつつ
それでも大丈夫という事で今回は掲載して頂きました
いろいろわがまま言いまくってすいません。。。
お陰で素敵なテキストにして頂きました！！
せっかくですので皆さん是非今月Pasマガ読んでください
で、Pasマガ内で掲載して頂いてる内容はここでは割愛しますが
こういった媒体に対して僕も 受け手になるような側面で
メディアリテラシーと言ったら合ってるのかな？？
ちゃんと自分にとって栄養となる情報って
実はしっかり吸収できてない
そんな事をここ5年くらい感じる事も多く
当然メディアに出る数なんかより見る、読むって方が多いので
じゃあ自分がアプローチ側に立った時どうあるべきかって
だから自分の意図してない感じで伝わるのが怖くて
敬遠してたってのも正直あります
で、やっぱり質のいい情報がちゃんと見るべきところ
または在るべきところにあるのかって考えたら
ネットなんて特にもう全然違う訳で
質のいい情報と手に取りやすさは全くリンクせず
自分で選んでる情報ですらスムーズに目にする事が出来ない
なんならフォロワーの数やいいねの数に支配されてしまって
何の為の情報発信ツールなのかさえもマヒして
無意味な共有事を増やす為だけの
バーチャルツールになってしまってる
誤解を恐れず言えば
美容師にとってもはや
ヘアデザインなんて死んでしまってる訳です
hair design is DEAD
creative is DEAD
僕はそう思ってます
いつの頃からかヘアデザインは
本来の役割を果たす事なく単なる広告としてお役御免
誰も制御できないウェブマーケットにおいて
ルールもマナーもない中で量産された
ヘア（決してデザインではない）でもって
死んでいってしまった気がするんです
大きい括りの中で言えばファッションという世界でいう
トレンドは消費されるもの とはよく聞きますが
ヘアなんてもっと言えばアーカイブできないのはもちろん
その消費は毎日 いや毎秒起こってて
これが流行ってるから なんて考える事自体ナンセンスで
みんなそれぞれ持ってるパーソナリティーを楽しむように
ヘアは儚くとも だからこそその瞬間瞬間を楽しむもので
トレンドで言えば僕も 胸を張って後追いです
なんなら10年も前で言えばやれ これが流行ってるから
やれ 誰々が着てたからなんて言って
ファッション偏差値なんてものがあれば
二流、三流の本当にその程度なもんで
どうしてそんなヤツが偉そうにってツッコミが聞こえてきそうですが
ただ口を開けばクリエイティブなんて言って
局地的に盛り上がってた時代から
確実に変わってきてるのは事実で
技術という美容の文化価値として
今後も守り抜かなきゃいけない事とは別に
それぞれのスタイル アイデンティティーといった
総じてその美容師のスタイルに共感できるという部分では
ヘアデザインだけでない作り手としての個性や考えは
僕は今後とても大切になってくると思います
少しここで触れますが Pasマガの中でも話した
僕はやはり若い世代は未来だと思ってるから
自分もそうだったように
街の中でもっとその瞬間でなくては体験できない事や
触れておくべきプロダクトや
出会うべき仲間や面倒くさい先輩も
全て体験に変えてこそそれぞれのスタイルになるんだと思います
だから もし今回のように少しでも発言できるチャンスが
自分が伝えられる大切なツールになるなら
僕こんなセンスしてるんです
僕のデザイン見てください！！
の前に
今回掲載して頂いたような内容の話を伝え続けていくんだと思います
ヘアデザインでヒトを幸せに
といったコンセプトでやらせてもらってるのに
ヘアデザインは死んだ
とか言って 何言ってんの？？
って思うんでしょうけど
僕の弟がよく口癖のように言ってた
『俺たちの時代は終わったんだ』
ネガティブに聞こえるかもしれませんが
違うんです
ヘアデザインは死んでも
それは変わらんきゃいけない瞬間を感じていて
どのものさしを持って何が正解で間違ってるかわからない
正しいとか正しくないとか
美しいとか美しくないとか
そういう事に縛られるのではなく
自分の中で勝手に感じてる
大義名分っていうのが適切なのかわかりませんが
勇気を持ってチャレンジしていきたい
自分なりのアイデンティティーやフィロソフィーを
大切にしたい
『俺たちの時代は終わったんだ』
って言ってた弟の話が最近やけに腑に落ちて
不思議な使命感を勝手に感じて
変わる時なのだろうと
それこそ昨日は特別な日だったんで
朝まで自分と向き合いながらこのブログも繰り返し書いたりして
（
自分の中でもう一度
いろいろとチャレンジする事が明確になった1日でした
自分の価値観でしかないけど
美しいものは美しいと胸を張って言える
自分が生み出したものには胸を張って誇れる
そうでありたいものです
という事でPasマガ掲載されてますんで
是非読んで見てください！！
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